記事全編にわたっての注意
今回紹介するケーブルは光ファイバーを使用したケーブルです。
光ファイバーは曲げに弱く、角を作るように曲げると内部でケーブルが破損する可能性があります。
よって、取り回しに制限がかかるためケーブルの長さは余裕をもって設計してください。
まげてケーブル断となった場合、通常のメタルケーブルのように断線部分を切り取ってはんだでつなげたろwのような修理は聞きませんのでご注意を。
メモ:現在書きかけの記事ですが検証結果がうれしかったので途中ですが公開してます
HDMIだけ検証したんだけどうれしい結果が出たので一次報告。
次回以降検証する光ファイバー DisplayPortケーブルは以下

生地本編
レースゲームをハンコンを使ってプレイする場合に一番ウザイ問題が、ゲーム用PCをレースゲームに占有されてしまうことだ。
昨今のグラフィックボードはDP3xHDMIで構成されていて、レースゲームでDP3本、その他デスク上のディスプレイ用にHDMI一本などで運用ができないこともないが、デスク上でマルチディスプレイ環境を構築したいなどの場合はやはりポート数が足りなくなる。
この場合スイッチャーなどを使って1台のPCから2つの組み合わせのディスプレイ群を使い分けることで問題は回避できるが、悲しいかなPCからデスクとSIM環境を物理的に離せず室内がとても窮屈かつ非効率なレイアウトになる。

今回は1台のPCとスイッチャーを使いつつ、糞長HDMI、DPケーブルでPCとSIM環境を物理的に隔離する構成を試した。

糞長い光ファイバーHDMI DPケーブルについて
糞長いHDMI DPケーブルなんて昔からあるしそれ付ければいいだけだろw
という意見もあるかもしれないが、ケーブルを長くすればするほど信号の減衰の問題が発生する可能性が高くなり、まともに映らないとか写っても不意に接続が切れるなどの問題が発生する。
特に品質の低い従来の糞長ケーブルはほとんど詐欺のようなものでまともに映らんという意見が大半だったりする。
ではそういった問題を回避するためにどのようなアプローチがあるのかと言えば、手段は以下のようにいろいろ存在する。
- ケーブルエクステンダーを使用する
- 光ファイバーケーブルを使用する
- 延長ケーブルを使用する
ケーブルエクステンダーを使う方法。
これはHDMIの受信側と送信側にエクステンダーを使用し、その間をLANケーブルや無線、光ファイバーケーブルで接続し距離を延ばす。
光ファイバーケーブルを使う方法
これはほぼケーブルエクステンダーを使う方法と同じ。
ただし、変換機構が1ケーブルにまとめられていてスマート。
延長ケーブルを使用する方法
これは単純にHDMIケーブルを物理的に引き延ばすオスメスのケーブルのこと。
減衰に対応する方法としては不適切。
今回は光ファイバーケーブルを使用して実際に環境構築、テストを行い問題ないものを具体的な製品名と一緒にお伝えする。
構成
今回の構成は以下。

モニタ1と2はスイッチャーを使い、モニタ3はHDMI直つなぎとした。
図からは読み取れないが、今回はPCとSIM環境が10Mくらい離れる想定。
パーツリスト
DisplayPortスイッチャー 2台

これを使うことで1つのソースを2つのモニタに移すことができる。
方式はミラーリングではなく、機械的な接続の切り替え方式なのでソースは選択されたモニタを直接認識する。
これにより、接続するモニタ2台が異なる解像度や画面非、リフレッシュレートでも特に問題なく接続や設定の保存ができる。
短いDisplayPortケーブル 2本
スイッチャーとPCをつなぐための短いDisplayPortケーブル。
今回はAmazonベーシックのものを使用したがこれはツメがついていないので抜け防止がいまいち。

出来れば以下のようなツメあり品を買った方が良いと思う。(問題ないと思うけど以下は動作未確認)

光ファイバーHDMIケーブル 1本
今回の主役1。
構成図上のPCとSIMモニタ3を直つなぎするケーブル。

中華品だがつくりは案外しっかりしていて問題なさそう。
ただし、一般的なケーブルと違い接続方向が決まっているため「Display」と書いてある端子をモニタへ、「Source」と書いてある端子をPCへつなぐ必要がある。
遅延測定
遅延の定義
HDMI、DisplayPortはケーブルを引きのばすとと遅延が発生する可能性があるため、遅延の測定をした。
ただし、ここで触れる「遅延」はケーブルを引き延ばしていない場合と引き延ばしている場合の応答速度の違いを指す。
PCで画像を生成したタイミングを実際にモニタに描画するまでの遅延については測定器を所有していないことと、モニタのスペックによる違いもあるためここでは触れず、体感で遅延を感じられるかだけ述べる(すまん)
測定方法
すべてのモニタを1920*[email protected]で接続し、5760*[email protected]の動画ファイルを再生する。
動画ファイルではそれぞれのモニタの表示域で1フレームにつき1カウントされるオブジェクトが描画されている。
あるタイミングで3画面すべてが収まる画角写真や動画をiPhone12Proで撮影し、その写真を確認して3画面それぞれに表示されているカウントを比較して遅延を測定する。
以下はその動画をYoutubeにアップしたもの。Youtube上でエンコードされてしまうため使い物にならないがイメージをつかむ助けになれば。
計測1 HDMIの遅延
構成

スイッチャー経由で接続したDisplayPort、直つなぎした光ファイバーHDMI、直つなぎした一般的な3mのHDMIケーブルで接続した。
結果
写真は左から、スイッチャー経由で接続したDisplayPort、直つなぎした光ファイバーHDMI、直つなぎした一般的な3mのHDMIケーブル。

左右のモニタではうっすらと末尾6を表示しているのに対して真ん中の光ファイバー接続をしたモニタではすでに8を描画し始めている。

真ん中の光ファイバーケーブルが明らかに早く末尾を描画している。
よって、光ファイバーケーブルは15mの長さがあっても通常の3mのHDMIケーブル、スイッチャー経由のDisplayPortより遅延が少ないことがわかる。
いったんここまで
次は光ファイバーDisplayPortケーブルを試します。

コメント