irFFBとは?導入のメリット
irFFBとはiRacingのFFBの品質を向上させるためのソフトウェア。
iRacingのFFBの制御は60hz(秒間60回の情報更新)で行われるがこれを360hzまでアップサンプリングされ、手元に伝わるFFB情報が滑らかになる。
仕組みは60hzの一般向けモニタと120hz以上のいわゆるゲーミングモニタの違い同様で、サンプリングレートを向上させることによって失われていた中間情報を得ていくアプローチ。
これにより急激にFFBが発生するシーン、例えば縁石にタイヤが乗り上げたシーンなどで滑らかなFFBを感じられて心地よい。また競技的な側面ではスピン突入時のインフォメーションが増えるため確実にセーブ率が増えた。
おれ自身はタイムに影響はなかったけど、普段一緒にゲームをしているメンバーの一人は大幅にタイムが向上したとの報告もある。(バーバー?のGT3で0.2秒UP)
irFFB導入のデメリット
irFFBは魔法の技術でアップサンプリングを行っているわけではなく、iRacingが吐き出すテレメトリデータをもとにアップサンプリングを行っている。
しかし、このテレメトリデータの発行にはシステム的にわずかな遅延が設けられているためどうしてもFFB情報の生成にラグが発生する。(~29msまたは~15ms)
ただし、この遅延はわずかなもので実際にはあまり感じ取れないものだし、ツール自体もとりあえず試すだけならインストール不要なので試す価値は十分にある。
詳細情報
上記のラグの仕組みやアップサンプリングの仕組みについてはWikiで図解されているので参照されたし。
ダウンロード先
オリジナル版。更新が途絶えているため、機能制限がかかる車種が存在する。
フォーク版。オリジナル版のソースコードを引き継ぎ別の人が開発している。
最近もアップデートが行われているため、新規車種でもフル機能を使用することができる。
どちらも現在のバージョンのiRacingで動作するが、特にこだわりがないのであればフォーク版を使用するとよいと思う。
インストール・設定方法(簡単、遅延大、推奨)
まずはiRacingの設定をどこかにメモしておく。irFFBはまだ起動しない。
メモる項目は「Min Force」「Max Force」「Damping」の3項目。
この時「Max Force」の部分が「Strength」になっている場合は「Strength」の文字列を左クリックすると「Max Force」に変化するので必ず「Max Force」の値をメモる。

メモれたらiRacingを終了し、上記リンクからirFFBをダウンロードして任意のフォルダにコピーするだけ。
後述の遅延小の手段をとる場合、別のツールがirFFBを参照するのでコピーした後は操作しないようなフォルダに入れるのを推奨する。
フォルダへのコピーが終了したらツールを起動する。
ツールを起動すると設定画面が開くのでツール左列に先ほどメモった項目を設定する。
また、「FFB Device」にはリストから自分が使っているハンコンを選択し、「FFB Type」はとりあえず360hzを設定する。

ひとまずお試しモードでの設定は完了。
車に乗ってみてツール下部の表示が「iRacing connected」と表示されていれば成功。

なお、このツールを起動するとiRacing標準のFFB機能が停止するため、HUDのOn screen displayからFの値は削除される。

インストール・設定方法(めんどい、遅延小、非推奨)
追記
vJoyの動作が怪しいのか何なのかわからんけどこのモードだとirFFBが起動しなくなったり起動してもFFBが無効になったりしてわけわからんので非推奨。上のモード使うといいと思う。
正直遅延大、小の違いはわからん。
irFFBが最も効果を発揮するインストール方法。
関連ドライバやツールをインストールするのでめんどかったりOS汚すのが嫌な人には非推奨だけど気にしない人はこっちのほうが良い。
仕組みの詳細は以下のダイレクトモードを参照。
関連ツールのインストール
vjoy
iRacingからFFB情報を直接受け取りアップサンプリングするため、iRacingとハンコンドライバの間に挟まる仮想ハンコンドライバ。
以下のリンクからダウンロードが可能だが、必ずバージョン2.18.xを選択する。
インストールはウィザードに従って行えばよい。
HidGuardian
vJoyと標準のハンコンドライバの競合を防ぐ奴。
irFFBのSettings->HidGuardianからインストールできる。
Installボタンをクリックすればok。
インストール後はPCを再起動する。
このツールを導入するとirFFB以外からハンコンへアクセスができなくなるので、iRacing以外のソフトウェアでハンコンを利用する場合はいちいちirFFBを起動してHidGuardianを停止する必要がある。
irFFBを設定する
irFFBの設定はほとんど共通。
FFB Typeを60hz direct filterd 360に設定する。

iRacing側の設定。
iRacing側ではホイールのキャリブレーションを再度行う。
キャリブレーションの際はステアリング角度の制御にvJoyで追加したDevIDが割り当てられていることを確認する。
HidGuardianを使用していない場合、vJoyのDevIDとハンコンオリジナルのDevIDが競合して参照デバイスが目まぐるしく変化するが、キャリブレーション時ステアリングを静止させたときにvJoyのDevIDを参照しているようにすれば大丈夫な気がする。
vJoyとハンコンオリジナルDevIDについてはパドルなどすでに設定されているハンコンのボタンDevIDから見分けることができる。既存と同じであればそれはハンコンオリジナルのDevIDだし、違っていればvJoyのDevID。
ただしやはり競合しているのは気持ちが悪いのでHidGuardianの使用を推奨。
ほかの設定はいじらなくてもOK。
その他の情報
Windows7互換モードで起動すると起動率が上がる
確かに上がるけどその代わり確定で時間経過に従ってCPU負荷が高くなる現象が発生して1レース完走できないのでダメ。
Windowsのセキュリティ警告が出るんだけど
利用者が少ないのでしゃーない。
リスク無視で使用するか、それが嫌ならソースを読んで変なことしていないことが確認出来たら自分でビルドして使おう。(要スキル)
ほかにも
Use car specific settings便利だから使え
後日談
このirFFBとかいうツール、Directモードで起動すると動作がめっちゃ怪しいのでvJoy事消し去ってDirectモード使うのやめたわ
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