シーズンK/D1以下、絶賛スランプ中の私です。

別にチーターのせいではないのですが、今シーズンのK/Dがやばい。
何を意識してもドツボにハマるばかりで、反省と言い訳を繰り返す毎日です。
こうなってくると何が怖いかと言うと、原因を自分に求めずに相手の不正を疑い始めることです。
しかし、事実として有料無料、バトロワ、5v5 SnD問わずチーターが蔓延しています。

今日はそんなチートを撲滅するためにはどうしたらいいのかを妄想してみたのでつらつらと書いていきます。要するにぐちです。
チートはなぜ現状防げていないのか
まず、チートを語る上で外せないのがPCとコンシューマ機(PS4など、以下PS4)の切り分けです。
一般的に、PS4ではチートが少なく、チートが多いのはPCであると言われており、実際にそのとおりです。
これはなぜか、それはPS4はゲーム機メーカーに管理されたゲーム機であり、PCは個人が管理するゲームだけではなく事務仕事や製作作業など多目的に使用することのできる機械であるというのが理由です。
PS4はゲーム専用機器であり、メーカーに管理されていますから基本的にユーザはPSNetworkというSonyが管理運営するプラットフォームに承認されたソフトウェアしか動作させることができません。
そのため、ゲームとは別のプログラムを動作させる必要があるチートをPS4で使用することは非常に難易度が高くなります。
また、仮にその制約を突破下としてもSonyが知らないソフトウェア、ハードウェアがPS4上で動作していた場合は無条件にそれが不正なプログラムで有るという判断を下すことができます。
一方、PCはゲーム専用ハードウェアでは無いため、ゲーム以外のソフトウェアが動作していることが前提です。
例えば、ゲームをしながらGoogle ChromeでYoutubeMusicを聞く、など。
Chromeはただのブラウザであり、ゲームに影響を及ぼす不正なソフトウェアではありませんが、「PC上で動作するプログラム」という意味では、チートプログラムとの差はありません。
ですから、PC上でチートプログラムを検知するためにはそのプログラムの動作が不正なものなのかそれとも正常な物なのかを検知する必要があります。
そこで登場するのが、BattleEyeやEasyAntiCheatなどのアンチチートプログラムです。
これらのプログラムは、ゲームのプログラムの状態を監視して通常ではありえない挙動が別のプログラムによって及ぼされていないかなどをみています。
このような方式を取るとどうなるかというと、まずできたばかりの新しいチートはまずアンチチートに検知されないことが問題としてあげられます。
チートにも色々な種類が存在します、ここで言う種類とは「Wallhack、AutoAIM、etc…」ではなく「Wallhack A,WallhackB,etc…」という意味での種類です。
一括にWallhackと言っても、それを実現するためのアプローチは様々です。
(実現できるのかは別として)私が考えつくアプローチとしては、Nvidiaドライバの改ざん、ゲームプログラムの改ざん(テクスチャの不透明度操作、ゲーム内で正規に存在するオーバーレイ機能の乗っ取り)などなど。
しかも、あげた例のアプローチを実施するための手法も様々ありますから、パターンを考えると、Wallhack一つとっても無限にチートプログラムが存在する、もしくは生まれ得るということです。
さて、ではこれらのプログラムを検出するためにアンチチートプログラム側がどういった手法を取っているのかと言うと、ユーザの報告、アンチチートプログラム制作会社自らの手によるアンチチートプログラム検体収集などで集めたアンチチートプログラムを解析してシグネチャやワクチンと言われるルールに追加していくというのが一般的です。
これはアンチチートだけではなく、PCのアンチウイルス、メールのアンチウイルス、スパムも同様の処理を行っています。
攻撃手法は上記で説明した通り、無限に存在するため、事前にそれらすべての手法を封じるのは無理なので後手対応になるというわけです。
しかし、この手法を取っているとどうしても発生してしまうのがゼロデイの驚異です。
ゼロデイとは何かと言うと、ハッカーが新たにチートプログラムを作成し使い初めてから、実際にワクチンができるまでの時間を指します。
つまり、この時間はチートに対する有効な対処法が無いため、やられたい放題というわけです。
新型コロナウイルスにも似ていますね、コロナには現状有効なワクチンが無いですから人間は対処療法を行うしか無いですし、被害に合わないためには3密笑を引きこもって回避するしか無いです。
コロナとチーターのゼロデイ攻撃で俺らオタクの心はボロボロ、そういうわけ。
しかも、疫病やチートプログラムはワクチンが開発されたとしても、変異を続けまた別のアプローチで攻撃して来るわけです。
こうすることで無限にチートは消えないというわけです。
また、このシグネチャ式、ワクチン式で最悪なのがチートを検知するのに原則チートプログラム本体をアンチチートの開発が入手しなくてはならない点です。
要するに、チーター自身がチート開発者で販売者ではない場合、そのチートプログラムは外に出ないわけですからワクチンもできません。
そういったチーターはこの手では防げないわけです。
もちろんアンチチートプログラムはこの方式だけでゲームを守っているわけではないので、現実はもう少し高度なことが行われていますが、長くなるので割愛します。
ただ、仕組み的にどうしても防げないタイミングなどが存在するということは覚えておいてください。
チートを防ぐには
ここからが私の妄想。
さて、前項まででPCとPS4の違い、アンチチートプログラムの仕組みを軽く説明しました。
ではPCからチーターを排除するにはどうすればいいでしょうか、手法は色々ありますが以下のようなことが挙げられるかと思います。
- ゲームに参加するためのハードルを上げる
- PCの仕組みをPS4に寄せる
それぞれ説明します。
ゲームに参加するためのハードルを上げる
これは基本的にどのゲームでもある程度は実施されています。
例えを上げると以下のようなものがあります。
- Rankマッチに参加するためにアカウントへの2FAを実施することを義務付ける
- Rankマッチに参加するためにはある程度のレベリングが必要
前者はCSGOで過去に行われていたものです、CSGOではランクマッチに参加するためにはSMSによる認証が必要でした。
これを実施するとBANされたときに、新しいアカウントを作るのと同時にSMSを受信することのできる携帯回線を用意する必要があります。
要するにBANされたときのリスクを増やして精神的、経済的にチート使用のハードルを上げるというものです。
ちなみに、この後CSGOはその制度をやめ、Prime制度(1500円払えばRankマッチいっていいよ^^)というものをはじめてRedditで軽く炎上しています。
また、私のプレイするRainbowSix:Siegeでも、アジアサーバ以外ではこの制度が実施されています。
しかし、その2FAはGoogleAuthでもOKで(チート防止という意味では)何の意味もなしていないですし、「アジアサーバは現状で2FA率が低いから適応見送るわW」というなんともガバガバな姿勢でやる気が感じられない。
後は、韓国ではネットゲームアカウントの作成に国民番号(日本で言うマイナンバー)の登録を義務付け、アカウントを量産させないという手法を取っていたりもします。

でも実はこれも、現地では国民番号が露天で売られていたりする状況でなかなかうまく機能しない模様です。
実際に、韓国でSuddenAttackという神ゲーをするためには、国民番号を入力してアカウントを取得しなければならないのですが、たくさんの日本人がアカウントを持っている事実もあります。
KSA(KoreanSuddenAttack)の募集ツイート。

というわけで、多少ハードルやリスクがあろうとチートは麻薬ですからチーターはチートを使うわけです。
そもそも、チートを使う連中がSMSの番号を取得するためのコスト程度でチートをやめたら何も苦労しないんですよね。


追記
と思ったけど、チーターの挙動として「アカウントがBANされたら新たなアカウント(盗難されたアカウント)を非正規な手段で手に入れる」があるので、ユーザ全体がアカウントのセキュリティを向上させておけばチーターが新たなアカウントを手に入れるハードルが上がるので根本的なチート根絶という意味では効果的なのかもしれない。
PCの仕組みをPS4に寄せる
対処療法でもだめ、使用ハードルを上げるのもダメ、となったらもうこれしか無いんじゃないかな?と私は思います。
チートのことを考えないのであれば、同じゲームをプレイするにあたってPCは完全にPS4に対して以下の点で優位性を持っています。
(他にも優位性はありますが、ここではチートが問題になるPvPゲームをプレイする上での優位性に限定しています)
- 好きなパーツを選択して、性能を上げることができる。
- パッド、マウスはじめとした様々なデバイスを選択することができる。
一方で、PCにおけるチートの蔓延になっている原因は前項までの内容を踏まえると以下です。
- ユーザが好きなソフトウェアをインストール、実行できてしまう。
この一点だと思います。
さて、この点を解決するためにどうしたら良いでしょうか。
私は独自OSの開発、もしくはまっさらな状態の既存OSに介入して認められたソフトウェア、ドライバしかインストール、動作をさせない仕組みが解決策になるのでは無いかと思います。
OSは通常用途のものとデュアルブートすれば問題なく使用できますし、現実的なラインだと思います。
ゲーム側には、今までのカジュアルモード、ランクマッチに加えてか、ランクマッチの代わりに、この競技性の高い区切りのモードを追加すればいいと思います。
そのOSを格納するためのSSD内蔵暗号化ハードウェアが2万円、月額1,000円のサービス。
ありだと思うんだよなあ。
ぜひ、Valve,UBI,Blizzard,Riotあたりが合同で会社作ってそういう仕組作って欲しい。
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